星へ落ちる
金原作品を追加で買って読んでる。
「AMEBIC」
「オートフィクション」
「星へ落ちる」
前に買ったアッシュベイビーからハイドラまでの間の作品(たぶん)。
「星へ落ちる」が好きで、何度も読み返しては無気力になる。
淡々と空っぽになっていく「私」。
コックローチドリームはいい。私なんてこの世にいないような気持ちになれるのがいい。
こういう文章が本の中にある。
「私」はコックローチドリームっていうゴキブリ叩きゲームをやり続ける。
やり続けながら彼を待つ。仕事に手がつかずひたすらコックローチドリームをやりながら、待つ。
人を好きになってどんどん破滅とか空虚とか狂気に向かっていくのがいい。
ちなみにコックローチドリームは実際にあって、やってみたけど結構シュール。
そういうわたしもピグカフェでマルゲリータを500枚近く作りながら時間を食いつぶしてる。
何も待ってないんだけど。
人を好きになっても、一筋縄ではいかない感情を抱える。
自分じゃ言葉にできない細かい心情を、金原ひとみは見せてくれるから好き。