仕事ときどき女の子

仕事も女の子もがんばらなくなりましたが、豊かに生きてます。

大人になってもコントロールマザーの束縛と戦うのか

元カレのことは思い出すけれど、もう顔すらボヤけ輪郭が薄れている。

 

今の一大事は、元カレとの別れをトリガーにして、子供の頃の家庭環境の悪さと向き合うことになったことだ。過去の様々な失敗や自分への嫌悪感はすべて、子供の頃の親との関係のうまくいってなさに紐づく。

元カレとの関係を振り返る度、母親と同じことをしていたなという結論にたどり着く。何度も認めたくないと思った。自分の選んだ人が母親と同じことをしてきたと。でも、どこをどう切り取っても事実は変えられなかった。私にとってはそれがどれだけひどい結末だったか。もう1人で抱え込むのも無理だと思って、オンラインカウンセリングに頼ることにした。

話せば話すほど、元カレは母親と同じで、機嫌で支配し、気に入らないからとひどいことを言ったり強い口調で責めたり自由であるべき気持ちを押さえつけていた。そして私から元カレへの身の振り方が子供の頃と同じと気付き、おぞましく思った。解説されてやっと理解する。ただ、理解したからといって受け入れられるかというと別問題だった。自分への気持ち悪さとふがいなさと、母親への憎しみ、父親への憎しみで溢れる。今は、受け入れることを少しずつやっていく時期なんだろう。

ずっと蓋をしていた気持ちを引きずり出して目の前に並べる。とても醜い。認められない。そういう状態が今だ。

 

少しだけ自分の育ってきた環境の話をする。

  • 母親はコントロールマザーだった
  • 自分の機嫌次第で溺愛し過干渉し人格否定するような行動を取る人
  • 父親は子育てに口出しをしない人

母親は自分の価値観を押し付け、自分の好き嫌いを私に叩き込み、それにそぐわない行動をすると不機嫌によって支配する。そういう日常の中で育った私は、常にいい子で人の機嫌を伺い判断軸を母に乗っ取られた。家でも学校でも神経を尖らせていないと不安だった。もちろん当時はそれが普通だと思っていた。

父親は外で稼ぎ知的で母親は家事も育児もきっちりこなし長女はいい子で反抗期もなく次女は無邪気で、幸せな家庭だと思われていただろう。大人は誰一人として私の不安感に気づくこともなかった。

この問題は子供の期間が終わっても消滅することなく、大人になって抵抗し続けた私に対してもまだ常につきまとっている。

 

「毒になる親」という本がものすごく気づきが多く、泣きながら読んでいる。カウンセリングのときに言われた言葉でもあり、すごく心が救われた。大きい気付きはこの2つだった。

  • 子供の頃は判断出来なくて当然で、そのとき感じていた罪悪感に対して責任を負う必要はない

母親の機嫌が悪いのは私のせいだ、と子供の頃は常に罪悪感と戦ってきた。私がいい子にしていれば家庭は円満だし、妹に負の感情がぶつかることもない、と本気で思ってた。それをカウンセラーの先生に話たら、「お母さんの感情はお母さんのもので、あなたに責任は一切ない。子供のあなたの心は自由である権利があったはずなのにだ。自分の感情を処理しきれないお母さんが悪い。」と言われた。そうか。そうか。やっと子供の頃の悲しみや恐怖をやさしく包み込む言葉をかけられたんだ、と思ってとても安心した。

  • 反抗して親の言いなりにならないという行動自体も親に取り憑かれていることに変わりはない

母親の行動すべてが嫌になり家を飛び出し、専業主婦の彼女と真逆に手に職をつけ仕事に打ち込んできた。でもだ。その行動自体も母親に取り憑かれて行ったことだった。好きなことを仕事にするということと、仕事に打ち込むことと、どこまでが自分の意思なのかという線引が出来ず、今は苦しい。嫌で嫌で逃げ出してきたのに、結局は母親に取り憑かれていたなんて、そんなにすんなり認められるものではない。

 

カウンセリングを重ねると、子供の頃の話をするたびにおかしな思考に気付く。母親をかばうような言葉ばかり出てくる。自分の気持ちより母親の気持ちを尊重する。こうして客観的に見れば変なことに気付くのだけど、頭の中を支配していたのは、ずっと歪んだものだったんだという気づきがとても多い。

これは長期的な自分との戦いになりそう。私には、大人の自分を救ってあげる義務があるんだと思う。強く生きよう。

 

親との関係に悩んでいる方、本当に本当にオススメしたい本です。 

毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社+α文庫)

毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社+α文庫)