仕事ときどき女の子

仕事も女の子もがんばらなくなりましたが、豊かに生きてます。

「20代の自分が30代の自分を作る」と言われたし会社員になります

先に言うと、フリーランスを辞めて来月から会社員になりますよ〜ん(よ〜ん?)

 

1年くらい前からず〜〜〜っと薄く違和感を感じて悩んでいたことに対する決着がついたと思っている。

ninatanpe.hatenablog.com

 

私のキャリアを考える上で、このブログを始めた頃のメンタルが死んで休職したことがとても大きい影響を及ぼしている。未だに大きな傷になっている。そのときの古傷を二度と傷つけまいと、どう働けばいいのかをずっと模索してきた。

フリーランスになったきっかけもそのときの影響が大きく、当時いた会社と折り合いがつけられないし人間的にも信頼出来ない人たちばかりだったから、ざっくりと「会社員は無理だな」という感傷的な結論を出して始めた働き方だった。消去法で選んだ。今振り返っても恥ずかしい自分の姿のひとつである。

でも、それでも3年半近く続けて自分を食わしていけるくらいの稼ぎを得られるところまでやってきたのだが、2021年になって少しずつ、とても薄〜く「これでいいんだっけ…」と思い始めた。

その気持ちが爆発した瞬間をはっきりと覚えているのだが、今から半年くらい前、集客に関わるミスをしてしまった(お客さんに対してではないため私が私に打撃を与えるようなもの)。小さな設定ミスなだけなのに、集客に大打撃を負うようなものだった。そのとき、こんな小さなことで大打撃を受けるのってヤバいな…とか、一人で事業を育てていくのは限界だな…とか、じゃあ時間とリソースを使ってでもこれを成し遂げたいのかと自分に問うたところで別にそういうものではないな…とか、ずっと見てみぬふりをしてきた重大な問いと答えが噴出してきた感じだった。

ここから、今後どういうキャリアを積んでいきたいのかをよく考えていった。

ある日、友達に相談したら「20代の自分が30代の自分を作るし、30代の自分が40代の自分を作るんだよ」ということを言っていた。これをすごく実感して、このまま今の仕事をしていって積み上げたものが到底40代の自分をいい感じにしてくれるものとは思えず(もちろんスキルになることは0ではないが)、ここが一人で行ける限界だとも思ったし、ピリオドを打つタイミングなんだなと思った。

こんなことを考えていたら、ある日突然、数年ぶりに昔働いていた会社の社長と会うことになった。雑談的に実は最近フリーランス辞めようかなって思って…と軽く話したら、その場にたまたまいた当時の先輩や同僚もやってきて「今ちょうど募集するところだけど興味ある?」と共有され話を聞かせてもらい、あれよあれよと言う間に採用試験を受け、ちゃんとした採用面接を受けて晴れて会社員になった(事情が複雑なのだが当時いた会社ではない)。

ここまでいい感じに進めてもらって大変ありがたいのだが、特別なルートに乗っかるわけでもなく面接を受けて勝ち取った椅子である。こういうのは自分でコントロール出来る範囲外のところで、得体のしれない何かが動いていくようなものだよね。

正直、嬉しい気持ちよりもちゃんとやっていけるかな…という不安の方が大きい。でもそういう不安は「健全な不安」だと思うから、ちゃんとチームのみんなとコミュニケーションを取ってやっていきたいなと思っている。

こんな感じ〜

 

最近よく思うのだけど、ちまたに溢れるライフハックは「いかに賢く生きていくか」という視点が強いけど私は「いかに善く生きていくか」を目標としていたいなと感じる。人に対して思いやりを持つ、嘘をつかない、やりたいことをやる、とかそういう「普通のいいこと」を大事にしたいなと思う。世の中は複雑で時代は変わっていくけど、結局人としての営みって変わってないし。私自身が複雑なものを抱えすぎているが故に、得体のしれない感情はどんどん手放していきたい。

 

以下、メモ的に具体的に考えたことを、取り留めもなくざっくりと言葉にしてみる。

  • 続けるor辞める?
    キャリアについて悩んだとき「フリーランスを続ける」「フリーランスを辞める」という選択肢があって、結論として前者では頭打ちを感じたしこの事業を育てていった先に理想の自分がいそうにないしやりたいことではないとハッキリ感じた。よって、まず後者を選んだ。
  • 辞めてどうする?
    「新しい何かを始める」「今までのスキルを生かして何かを始める」の大きく2つの選択肢があって、前者は資格取得を頑張っていたようにメンタルヘルス系の何か新たなサービスを作ってみたかったが、勉強を続けていくうちにそんな生半端なものじゃないと悟った。後者の道を選んだのは、この仕事自体は楽しいし好きだし、そうやって楽しそうにやっている自分も好きだったので、その道を歩んでいくのは間違いではないと思った。
  • 積んできたスキルをどう活かす?
    私のスキルを活かしていける場所は会社員の方が有利だとは思っていた。フリーランスの場合、エンジニアやデザイナーのようにアウトプットが明確にある仕事は取りやすいが、ゼネラリストはそうもいかない(これを話そうとすると長くなるので割愛)。だもんで、市場価値やニーズ的に頭打ちになりやすいと感じた。そうなると、会社員がいいのかなと思った。
  • 会社員またやれるのか?
    フリーランスになった当時は0か1かという思考しかできなかったが、メンタルも安定して自分と折り合いをつけることを覚えたからこそ選べたことだと思っている。まず絶対できそうにないのは「残業がすごい多い」「物理出社が多い」「今住んでる地域から離れる」「デジタル化進んでない」みたいな環境で働くこと。それが避けられれば、むしろこの世の中で会社員でいることは社会生活上メリットが多い。それに、最近は会社員でも柔軟な働き方を選びやすいご時世になったこのも大きい。
  • 世の中の情勢が不安定だから辞める?
    と、聞かれることもあったけど、そこまで大きな要因ではないかな。もちろんそういう不安さはあったけど決めた道はなんとかするしかない、みたいな気持ちが強いから大きな要因ではない、という感じ(ただ、こういう気持ちは年々しぼんでいく気はしているから堅実に歩みたい気持ちも少しは芽生えてきた)。
  • 「事業を作っていくこと」の観点を得られたのは大きい
    ゼロからお金を稼いでいく=事業を作っていくっていうワンランク上の(?)視点を身を以てやっていけたのは大きかったなと思う。自分の生活がかかっているからガチでやらざるを得ないし。お金に絡めて、税金対策とかそういうものをシビアに考えられるようになったのもよかった。
  • いろんな立場や職業の人と話して視野が広がった
    取引先の会社員から経営者、フリーランス仲間、様々な立場の人やいろいろな職業の人とコミュニケーションできて視野が広がったのがとてもよかった。
  • 自分をよく見せることは最後まで苦手だった
    特にSNSとかで自分の意見を言ったり、こんな成果残しました!って言うのすごく出来ない人間だった。この辺うまい人は仕事取れるだろうな、とも思う。そしてSNSはリスキーで、本名を晒してまでがんばる勇気はなかった。
  • とにかく自分を食わせてここまでこれたことがはなまる100点満点
    もっと稼げたなとか、もっといろんな仕事出来たなとか、考えたらキリがないのだけど、一人で仕事取ってきて自分を食わせていったことに、自分から自分に感謝申し上げたい。死ぬほど仕事を抱えて稼いで法人成りするんだ〜ってマウント取ってくる人もいたけど、私はそれは最も望んでいなくて、私のペースで持続可能な働き方を模索していけたことが財産かなと思う。