仕事ときどき女の子

仕事も女の子もがんばらなくなりましたが、豊かに生きてます。

心の隙間

わかりやすいレッテルが貼られてないだけでヤバい人っていうのが身近にいるんだなと感じてて。

自分の人生を無意識に人のせいにしてるんだよな。嫌なら近づかなきゃいい、とはならずに人を責める。というかもう、責めずにはいられない、という言葉の方が近い。自分にとって都合の悪いことがあれば感情をぶつける。泣けば許してくれる、怒れば従ってくれる、みたいに思ってる。子供と同じ思考回路で動いていることに当の本人はもちろん気づいていない。それに、正義の仮面を被って無意識でやってるからやっかい極まりない。

ただそういう人を惹きつける自分という存在も考えものだ。カモにならないとわかれば寄ってこないわけだけど、優しかったり共感能力が高い人には寄ってきてしまう。 ヤバい人に歩み寄られるのは、良くも悪くも相応の理由がある。みんなに優しいの裏側には、みんなに嫌われたくない自分が傷つきたくないという言葉が隠れていたりする。そういう心の隙間にヤバい人はつけ込んでくる。

ただね、ヤバい人になるもならないも、その一線はとても細くて薄い線で区切ってあるだけだとも思ってて。

私はね、自分だけはああならないって胸張って言えないよ。冷静でなくなったとき、根っこにある満たされない気持ちが爆発したら簡単に向こう側に行ってしまうと思う。というか、行っていた時期もある。だからさ、ヤバい人が友達や私に干渉してきたときは本当に許せないし腹ただしいんだけど、心のどこかで責めきれなくてやりきれない。

心の隙間を埋めるのは、目の前の責め立てたいほど嫌いな人でもなく、喪黒福造でもなく、自分しかいないんだって、常にこの言葉を携えておきたい。

笑ゥせぇるすまん (1) (中公文庫―コミック版)

笑ゥせぇるすまん (1) (中公文庫―コミック版)